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 ※旧:㈱相模電機製作所

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トルクセンサの校正の実施例

トルクセンサは非常に精密な機械です。その為、定期的な点検や校正が必要となります。
以下では、トルクセンサの校正に必要な備品や校正手順等についてご説明します。


1.校正に必要なもの
1.おもり(500g :1Nm 用) 1個
2.校正棒 (片側20cm) 1本
3.ロックピン 1本


2.校正時の画面
校正時に使用するパネル画面(図参照)を表示させます。


3.ウォーミングアップ
電源投入後、動作が安定するまで約10分間程待ってから校正を始めてください。
(センサ軸が回転するのを防ぐためサーボ電源は切にしておいてください。)

4.センサの固定
センサを水平にしっかり固定してください。また、外部からの振動を出来るだけ拾わないようにしてください。

校正手順

1.校正棒の取り付け
①Dカット面を上面に移動し校正棒をDカット面でねじ止めしてください。
②ロックピンを差し込みます。
 ロックピンをセンサケース横側の穴に差し込み、校正棒を上下に振ってロックピンが入る位置を捜して差し込んでください。これでセンサが固定されて回転できなくなります。


2.零点の調整
① 零調のボリューム を廻して0点をとります。


3.校正
① おもりを校正棒の右外側にかけます。
  トルク値の表示が規定値になるように 倍率のボリューム(上図)を調整します。
② 錘を外し表示ゼロになる様に零調のツマミを調性します。
③ 次に錘を左側に掛けて表示が規定値±2カウント以下で有ることを確認します。
④ ①~③ を2、3回繰り返します。


おもりを掛ける位置とトルクの関係
校正棒には片側につき2箇所のフックピンがありそれぞれの位置におもりが掛けられます。外側が1Nm の校正、内側が0.5Nm の校正用です。また、校正棒の右側におもりを掛けたときはCW 方向回転時のトルク、左側に掛けた時はCCW方向回転時のトルクとなります。

トルクの基本的な考え方
トルクは一般的に 以下の式で表すことが出来ます。
トルク(T)=距離(L)×重さ(gf)

おもり外側:T=20cm×500gf =10kgf・cm=0.98Nm
おもり内側:T=10cm×500gf = 5kgf・cm=0.49Nm

※(注)校正棒装着時は測定開始等によりセンサ軸を回転させないでください。センサが壊れることがあります。
図3