本装置は、軟骨などの検体の耐久性を評価するため、繰り返し圧縮を行い、クリープによる歪みの拡大を検出することが可能な測定機です。小型万能試験機 PU-100 を応用し、設計されています。
アクチュエータにより自動で荷重を与え、「圧縮方向の変位」と「圧縮方向の荷重」を測定します。また、検体を温調するための温水槽を装備しています。
軟骨圧縮荷重試験機
特徴
●圧縮変位と圧縮荷重を測定
検体に対し、「圧縮方向の変位」と「圧縮方向の荷重」を測定します。
●検体の温調が可能
本装置は温度制御機能を有しています。
また、検体を温調するためのアクリル製の温水槽を装備しています。
●単発試験、繰り返し試験が可能
【単発試験】
単発の動作を行います。繰り返し動作の試行に使用できるよう、動作を1回のみに抑えます。
【繰り返し試験(PC起動)】
パラメータで設定された条件を、1回ごとにPCから指示を出し、繰り返し動作を行います。
指定された回数で動作を自動停止します。測定データを毎回グラフ表示し、データ保存します。
【繰り返し試験(自立)】
パラメータで設定された条件を、繰り返し動作を行い、指定された条件でグラフデータを保存し、
指定された回数で自動停止します。シーケンサ(PLC)にて自動で繰り返しの動作をしているため、
短い時間での繰り返し動作を可能としています。
●リアルタイムグラフ表示とCSV保存
測定結果はPC画面上にリアルタイムにグラフで表示させることが可能です。また、過去に採取した複数のデータを比較してグラフ表示させることも出来ます。 測定データはCSVファイル形式で保存することが可能なため、試験の自動化・データに適しています。
●パラメータを任意で設定が可能
ゼロ点移動、原点復帰速度、移動距離、前進速度、滞留時間、後進速度、反転荷重設定、制限回数、スピードリミット、定数選択、許容反転荷重率、初期スピード、一回ごとの増加など、パラメータを任意により設定することが可能です。20種類のパラメータを記憶させることが出来ます。
試験項目
●圧縮変位
検体に対し、「圧縮方向の変位」を測定します。
●圧縮荷重
検体に対し、「圧縮方向の荷重」を測定します。
仕様
荷重定格 | 300N |
---|---|
総合精度 | ±1% of F.S |
荷重分解能 | 0.1N |
最大定格荷重 | 360N |
接触センサ精度 | 1μm(P-P) |
測定データ例
単発試験
連続繰り返し試験
繰り返し試験(重ね書き表示)